明日で令和6年度1学期が終了します。それにあたり、今年度の4つの学校経営の重点について,1学期間を振り返ってみました。
(1)進んで学ぶ子 「学習に向かう意欲と学力の向上をめざして」


今年度も,「学び合い」の学習により思考力・判断力・表現力を育成するために,主として社会科を校内研究の中心に置き,計画的に学力向上に取り組む計画をたてています。1学期は校内研究授業を行わず,各学級で授業づくりや授業改善の素地を育むことに力を入れてきました。2学期以降は,教員がお互いの授業を見ながら,自身の授業づくりや授業改善にいかしていくことにしています。6月19日(水)に行われた,出雲市教育委員会学力向上推進係指導員の学校訪問でも,「全体的に授業に落ち着いて取り組む環境ができている」と評価をいただいていますので,今後も子どもたちに学習の見通しをもたせ,意欲を高めながら,学んだ内容を次の学習にいかしていけるように指導をしてきます。
(2)やさしい子 「良好な人間関係の育成をめざして」


今学期は,生徒指導上の大きな問題は見られず,比較的落ち着いた学校生活が送れたように思います。しかし,子ども一人一人に目をやると,それぞれ何らかの課題をもっていることも認識しています。学習や生活面で,思うようにできない子どもに対して,教員の見取りやサポートが十分にできていないかったケースもありました。2学期は,教員のアンテナを高くして,子どもの小さな変化を見落とさず,学級経営や個別指導を行っていきたいと思います。また,良好な人間関係を築くために最も必要なことは,子どもたちが安定した気持ちで生活できる学級経営を行っていくことであり,そのためには子ども同士が相互に認め合えることが必要です。本校では令和2年度から「だんだんタイム」を設定して,子どもたちに他者とのコミュニケーションスキルを身につけさせたり,自己肯定感を高めたりする時間にしています。昨年度はこれを隔週で行っていましたが,今年度は基本的に毎週水曜日の朝学習の時間を使って行ってきました。ペアや数人のグループでゲーム形式の会話を行いながら,一人一人がその中で出てきた話題について詳しく話したり,ゲーム後に感想を言ったりしました。さらに,よりよい人間関係を築くには,学校行事など日常の学習とは違った活動を適宜取り入れ,同級生や異学年児童といっしょに準備を進めていく経験も必要です。そのような意味で,6月4日(火)に行った「出東GoGo運動会2024」は,その準備過程も含めて,子どもたちに大きな成長が見られました。特に6年生は,全校を動かすために,先を見通したり,下学年の子どもに思いを伝えたりする大変さや,それをやり遂げた満足感を体験することができました。
(3)元気な子 「メディアとの関わりを中心とした望ましい生活習慣の育成・ふるまいの日常化をめざして」


本校では,子どもの「よりよい生活習慣の形成」を目指し,毎学期「スマイル週間」の取組を行い,①はやね ②はやおき ③朝ごはん ④学習 ⑤メディアについて,目標を決めて1週間を振り返っています。特に,スマートフォンをはじめとしたメディア機器の使い方を含めた「よりよい生活習慣の形成」は,現代社会の大きな課題の一つです。これには,学校からの啓発活動だけでなく,家庭での実践が必要となります。2学期以降も「スマイル週間」の取組を行いますので,各家庭でのご協力をお願いいたします。また,出東小学校が伝統的に大切にしている4つのふるまい「あいさつ」「くつそろえ」「無言掃除」「廊下歩行」については,日々の生活の場面で指導をしてきました。特に「あいさつ」については,地域からの依頼もあり,「出東あいさつリーダー」のタスキを使って,あいさつ運動の啓発に協力をしました。現在はタスキの運用は学校で方針を決めて適宜使用することにしていまが,地域を含めたあいさつの状況には,まだ課題が多いように思われます。「いつでも どこでも だれにでも」あいさつができる学校,地域にしていきたいですね。
(4)ふるさとを愛する子 「出東・斐川のよさ(宝)を実感できる学習」


1学期は,各学年が,社会科や生活科,総合的な学習の時間などで,出東・斐川の特長的な産業,人物や歴史について学習を進めました。学校だよりNO.6では,各学年のふるさとを題材にした学習の様子をお伝えしましたが,それ以降も「町たんけん(2年生)」や「河川の水質調査(5年生)」など,地域に出かけて,人や事柄について,インタビューしたり調査をしたりしています。2学期以降は,さらに地域の「ひと・もの・こと」に焦点を当てた学習に取り組んでいきたいと思います。