大社中学校卒業生会は，３年に１度，全校生徒を対象とした教育講演会を開催しています。これにより，大社中学校の生徒に，地域の歴史や伝統文化，産業，人々の生活，地域の課題などを学んでほしいと願っています。そしてこのことにより，次代を担う中学生が，大社地域はもとより，広く，日本全国や世界で活躍する人材として育ってくれることを期待しています。このため，講師には，大社中学校を卒業して社会で活躍している人を招いています。
令和２年度は，３年に１度の講演会開催の年にあたります。今年は，大社地域の歴史に造詣が深く，ＮＨＫ｢ブラタモリ｣に出演された，山崎裕二氏(元大社中学校校長)を講師に招き講演をしていただきました。
演題は、「絵図で見る門前町大社の移り変わり」で、鎌倉時代・江戸時代初期・江戸時代後期の絵図を見ながら、大社地域の変遷をお話ししていただきました。
「弁天島（沖の御前）は、鎌倉時代は沖にあったのに砂が堆積したことによって陸地に近づいてきた。現在は、砂浜の近くにある。将来はどうなっていることだろうか。」「堀川は、自然にできたものではなく人が掘ったから堀川である。」「旧JR大社駅の位置決めは、観光客の取り合いの関係でもめた。」「富くじが発売され、１等になると現在の価値で１億円相当がもらえた」など、生徒の興味を引く話をしていただきました。
