全校朝礼での校長の話の概略です。
11月に入りました。行事の多い2学期も半分が過ぎました。学習発表会に向けて頑張ってほしいと思います。
10月初めに今年のノーベル賞が発表され,3人の日本人がノーベル物理学賞を受賞することになりました。青色発光ダイオード(LED)を開発したということで,長年の積み重ねが認められたものです。
一つのことを成し遂げるには,努力することはもちろんですが,もっともとにあるもの,それは,「素直さ」「素直な心」ではないかと思います。有名スポーツ選手のコーチや監督も,「素直な心」「素直さ」が大切だと言っておられます。
「素直さ」って,どんな姿にあらわれてくるのでしょうか。その例として,次の10個を考えてみました。
- ①返事 名前を呼ばれたら,「はい!」という返事ができる。
- ②挨拶 笑顔の挨拶が,自分からできる。 それも目をあわせて。
- ③聞く 「相手の話を最後までしっかり聞く」ことができる。
- ④考える 尋ねられたことに対して,自分の思いをもつことができる。
- ⑤見つける 友だちや周りの人の良いところを見つけることができる。
- ⑥感じる 周りの人の心の痛みや喜びを感じ取ることができる。
- ⑦努力する 目標に向かって,自分でやり遂げようと努力できる。
- ⑧表現する 努力したことでできたとき,喜びを言葉や表情で表現できる。質問や意見を話すことができる。
- ⑨感動する 身の回りのいろいろなことに気づいて,感動して嬉しくなる。
- ⑩姿勢 全てのことに関わるけれど,背筋をきちんと伸ばし,何事にも挑戦していこうとする前向きの姿勢
素直さは,学習でも大変大切なものだと思います。いろいろなことを,いろいろな人から学ぶとき,周りを気にすることなく,素直に反応することは,学ぶことにしっかり向き合っている姿だと感じます。
誰かに,褒められるために,挙手をするのではなく,自分の考えを出し,自分の学びをするために挙手するのです。反応するのです。素直に,反応できること(心の中でもかまいません。)素直に自分の気持ちを表現すること,そうすることで,学習でも運動でもどんどん伸びていきます。
お話の終わりに,中部小学校のふるまいについて少しお話します。あいさつ・返事,履物揃え,掃除(無言),ことば(ありがとう,どうぞ,ごめんなさい)等について中部小学校では取り組んでいます。生活委員会の皆さんも,毎朝あいさつ運動に取り組んでくれていて,少しずつ元気なあいさつが聞こえるようになってきました。とてもうれしいことです。
いろいろな人と関わり合いながら生活する今の社会において,ふるまいは,関係をスムーズにしてくれる潤滑油だと思います。ぜひ,好ましいふるまいを身につけてほしいと願っています。