夏休み中のPTAプール開放を前に,PTA評議員会の時間の前にPTA救急法講習会を開催しました。
出雲市消防本部斐川消防署から,田中さん,森山さん2名の救急救命士の方に来ていただき講習をしていただきました。
昨年度は,体育館の新築工事のためプール開放がなかったので,2年ぶりの救急法講習となりました。
事故はないに越したことはありませんが,プール開放時における不測の事態に対応するばかりでなく,日常生活における不測の事態にも対応できるよう,AEDの使用法も含めた,救急法の講習をしていただきました。
脳に3分間血液が届かないと脳は死んでしまいます。だからこそ,胸骨圧迫(心臓マッサージ)が大切になってきます。
助けなければならない人を見つけた時の救助の手順としては,
① 自分以外の人の助けを求める。(大きな声で)自分しかいないときには,まず119番通報して,指示を受ける。協力者には,119番通報と,AEDの準備を依頼する。
② 1分間に100回の割合で,胸が5㎝ぐらい(子どもの場合は胸の厚さの3分の1以上)沈むぐらい,胸骨圧迫を30回し,2回の人工呼吸をする。人工呼吸はできなければできないでよい。胸骨圧迫を休まない。
③ 意識が戻らない場合には,AEDを使用する。胸骨圧迫や人工呼吸を中断せず,続けることが大切。
5人程度のグループに分かれ,人形を使って実際に胸骨圧迫や人工呼吸の練習をしました。AEDの利用法についても代表者が行いました。
救急救命士さんの話では,処置の仕方を身につけることはとても大切だが,それ以上に大切なのは,「気を抜かないできちんと監視することであり,それによって事故はかなり防ぐことができる」とのことでした。そして,子どもの命を救うためには,処置をやらないで死んでしまうより,できることをして救うことの方がよい,と熱く語られました。
「失ったものを取り返すことはできない。」救急救命士さんの言葉です。
安全で,楽しいプール開放になることを祈っています。よろしくお願いします。