11.06 岩﨑巌先生による人権・同和教育講演会

 2.png11月6日(火)、本校17代校長(H17.4~20.3)の岩﨑 巌 先生に、人権・同和教育講演会の講師としてご来校いただいた。私の知るかつての岩﨑先生は、真黒な髭をはやした強面(こわもて)の体育教員で、私はなんとなく近寄りがたかった。しかし、岩﨑校長先生を身近で感じてみると、人を温かく包み込む包容力、人間味豊かで誠実、いつしか私の憧れ的校長像となっていた。生徒指導や学校経営にも手腕を発揮され、お世話になった生徒、先生、そして保護者は数えきれない。さらに、陸上界での貢献は特筆すべきことと思う。そんな岩﨑先生にとって、本校は最後の勤務校であり、校舎改築など多くの功績とともにあちらこちらにたくさんの思い出が残る学校である。
 熱血の岩﨑先生が転機を迎えることとなったのは、病気による視力低下である。それも現在の医療では治せず、失明すると宣告されたのだ。どれだけの落胆と失意、簡単には到底受け入れられない。(私には想像すらできない。)そんな岩﨑先生の希望の光となったのが幼少期から好きだったハーモニカである。楽譜は見えない(読めない)から、耳で何度も聴いて曲を覚えるという。そして、ハーモニカ演奏者としての評判はマスコミや口コミでどんどん拡がり、今では年間70回を超える演奏活動を展開している。視覚を失うという不幸が、ハーモニカを介して新しい人生の再スタートとなったのだ。「出来なくなったことを数えるより、今できることは何かを考えて前向きに生きろ。」が岩﨑先生からの大きなメッセージである。
 今回の講演では、無題.png特別ゲストとして白枝町在住の伊藤耕一さんにも登場いただいた。今年7月にNHK松江放送局を定年退職された伊藤さんは、長年ディレクターとして様々な番組に携わり、最後の仕事となったのが「奇跡のやしのみ(岩﨑巌さんを紹介)」である。単に事象を伝えるだけでなく、そこに生きる(関わる)人の生の声を伝えたいとの信念から、岩﨑先生の生きざまに共感し、番組として編集したという。そして、自分の好きなものを1つでいいからもつこと、物事をプラス思考で考えること等をメッセージとしていただいた。これは、岩﨑先生と共通するメッセージである。
 約90分間の岩﨑先生の語りとハーモニカ演奏は、3.png自己を含めた人を大切にする視点と方策の示唆をいただいた。そして、懐かしいハーモニカの音色は優しく心に響き、雑念を洗い流した。
 最後になりましたが、マネージャー兼アシスタントとしてお世話いただいた君子夫人、ご来校いただきました三人の方々に深く感謝申しあげます。ありがとうございました。

2018年11月

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